Windham Hill/Imaginary Road Studios

Windham HillとImaginary Road Studiosの音楽を紹介します

emancipation/ Max Goldston

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emancipation/ Max Goldston

 1曲目の音を聴いたときに思い浮かんだのはトム・ペティの弾き語りによる小品。そして、とても懐かしい音と香がしました。なんだか子守歌でも聴いているような、優しく素朴なギターの音とメロディにホッとします。きっとそれはフィンガーピッキングサウンドだからでしょう。
 数曲でピックを使用していますが、その演奏も実にまろやかな色をしています。何よりウィンダム・ヒル初期の雰囲気と響きが漂っています。全編がアメリカ ン・フォーク・ソングといった雰囲気を持っていて、特にMax本人のダブル・トラックによるデュエットでは、メロディがヴォーカルラインさながらに、ギ ターで歌わせているあたりが「song」というイメージを感じを強く感じさせてくれるのかもしれません。

 全曲が牧歌的な印象を与えてくれるのは、ギターという木で作られてた楽器の持つ特有の音色であり、響きのお陰ですが、Maxのプレイは一部を除きフィンガー・ピッキングという演奏によるところが大きいのです。
 その演奏や曲、ギターの魅力を最大限に引き出しているのは、当然Maxの人柄なのは言うまでもありませんが、それを見事に伝えてくれた Imaginary Road Studiosの功績も大きいので、ここでは声を大にして書き記したいと思います。なお、本人からレビューを読みたい、とのことでおそるおそるURLを教えたところ、友人に翻訳してもらって「読んだ」とのこと。「自分自身について大いに学ぶことができた」と感想を送ってくれました。このアルバムは2009年にリリースされました。

 

emancipation / Max Goldston


Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.