DECEMBER PEACE/ Stanton Lanier
DECEMBER PEACE / Stanton Lanier
Produced by Will Ackerman.
Recorded, Mastered by Corin Nelson.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
白いアルバムジャケットは、まるでウィンダム・ヒルを髣髴とさせます。ジャケットに映る白い雪原。その白さを音で描くと、こんなにも純白で汚れのないピアノ の音色になるんだろう、ということを改めて思い起こさせてくれる名演、名録音です。持ち込まれた楽曲とスタジオの環境が見事に調和して、まさにジャケット に描かれた風景が音楽を奏でているかのようです。この感触(最初の音を聞いたとき、思わず目頭が熱くなる懐かしさ)、1985年の『A_WINTERS_SOLSTICE』と全く同じでした。
THE PATH AHEAD / Rocky Rretz
Produced by Will Ackerman.
Recorded, Mastered by Corin Nelson.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
あたかもジャケットの光景が浮かんでくるようなゆったりとしたメロディが、きらめく波 頭のように、押し寄せては引き、押しては引いてくるような、悠久の時を感じさせます。硬質なピアノの響きからは、サティの白い世界が見えてきます(う~ ん、Rockyのスタイルからサティを想像するのは難しいのですが…)。そして曖昧な記憶ではなく、一枚の写真を眺めているかのようにはっきりとした情景 が目の前に現れてくるような調べに彩られる世界。
JANE AND JOHN DOE/ Yasmin Tayeby
Willがヴォーカルをプロデュースするのは比較的珍しく、ウィンダム・ヒル時代の1991年にDots Will Echo, John Gorka, Partty Larkin、今のスタジオになってからは1996年のFrank Tedesso, Louise Taylorを制作したぐらいです。今回の主人公はエジプト出身のミュージシャン
JANE AND JOHN DOE/ Yasmin Tayeby
Produced and Engineered by Will Ackerman and Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
Music and lyrics by Yasmin Tayeby.
TRILLIUM / Kori Linae Carothers
Imarinary Road Studiosの面々(Eugene, Jeff, David, T Bone etc)が参加したエレクトリック・ポップなアルバム。懐かしいところではダルシマー奏者のMalcolm Dalglish。そして、Koriと似た傾向のサウンド・クリエイターJeff Osterも大活躍です。
TRILLIUM / Kori Linae Carothers
Produced by Will Ackerman.
Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
THE COLOR OF SUNSHINE / Lawrence Blatt
アイザック・ニュートン(1642-1727)が光に惹かれたように、このアルバムの主役も、何気ない日だまりの中でインスパイアされました。クレジットには解説書の中にもニュートンと同時期に光の回析について研究していたフランチェスコ・マリア・グリマルディ(1618-1663)の名前を見ることができて、思わずニヤリとしてしまいました。テーマが日光。タイトルからもわかる通り、各曲にはレインボー(プリズムで回析した表現を使うならスペクトル)が、当てはめられています。そのサウンドも何色にも変化する曲が登場するのがユニークです。そして、まるで光を求めて世界中を旅しているかのごとく、様々なタイプのサウンドが楽しめます。ロック、ブルース、スパニッシュ、そしてハワイアン。
THE COLOR OF SUNSHINE / Lawrence Blatt
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
SET ON A HILL/ Chad Lawson
優しい気持ちにさせてくれる曲を書き、演奏する人だなぁ。デビュー時のピアノトリオ編成から、そのピアノスタイルは変わらず、透明感のある優しいメロディに溢れています。
SET ON A HILL / Chad Lawson
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
emancipation/ Max Goldston
1曲目の音を聴いたときに思い浮かんだのはトム・ペティの弾き語りによる小品。そして、とても懐かしい音と香がしました。なんだか子守歌でも聴いているような、優しく素朴なギターの音とメロディにホッとします。きっとそれはフィンガーピッキングのサウンドだからでしょう。
数曲でピックを使用していますが、その演奏も実にまろやかな色をしています。何よりウィンダム・ヒル初期の雰囲気と響きが漂っています。全編がアメリカ ン・フォーク・ソングといった雰囲気を持っていて、特にMax本人のダブル・トラックによるデュエットでは、メロディがヴォーカルラインさながらに、ギ ターで歌わせているあたりが「song」というイメージを感じを強く感じさせてくれるのかもしれません。
全曲が牧歌的な印象を与えてくれるのは、ギターという木で作られてた楽器の持つ特有の音色であり、響きのお陰ですが、Maxのプレイは一部を除きフィンガー・ピッキングという演奏によるところが大きいのです。
その演奏や曲、ギターの魅力を最大限に引き出しているのは、当然Maxの人柄なのは言うまでもありませんが、それを見事に伝えてくれた Imaginary Road Studiosの功績も大きいので、ここでは声を大にして書き記したいと思います。なお、本人からレビューを読みたい、とのことでおそるおそるURLを教えたところ、友人に翻訳してもらって「読んだ」とのこと。「自分自身について大いに学ぶことができた」と感想を送ってくれました。このアルバムは2009年にリリースされました。
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.