TRILLIUM / Kori Linae Carothers
Imarinary Road Studiosの面々(Eugene, Jeff, David, T Bone etc)が参加したエレクトリック・ポップなアルバム。懐かしいところではダルシマー奏者のMalcolm Dalglish。そして、Koriと似た傾向のサウンド・クリエイターJeff Osterも大活躍です。
TRILLIUM / Kori Linae Carothers
Produced by Will Ackerman.
Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
THE COLOR OF SUNSHINE / Lawrence Blatt
アイザック・ニュートン(1642-1727)が光に惹かれたように、このアルバムの主役も、何気ない日だまりの中でインスパイアされました。クレジットには解説書の中にもニュートンと同時期に光の回析について研究していたフランチェスコ・マリア・グリマルディ(1618-1663)の名前を見ることができて、思わずニヤリとしてしまいました。テーマが日光。タイトルからもわかる通り、各曲にはレインボー(プリズムで回析した表現を使うならスペクトル)が、当てはめられています。そのサウンドも何色にも変化する曲が登場するのがユニークです。そして、まるで光を求めて世界中を旅しているかのごとく、様々なタイプのサウンドが楽しめます。ロック、ブルース、スパニッシュ、そしてハワイアン。
THE COLOR OF SUNSHINE / Lawrence Blatt
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
SET ON A HILL/ Chad Lawson
優しい気持ちにさせてくれる曲を書き、演奏する人だなぁ。デビュー時のピアノトリオ編成から、そのピアノスタイルは変わらず、透明感のある優しいメロディに溢れています。
SET ON A HILL / Chad Lawson
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
emancipation/ Max Goldston
1曲目の音を聴いたときに思い浮かんだのはトム・ペティの弾き語りによる小品。そして、とても懐かしい音と香がしました。なんだか子守歌でも聴いているような、優しく素朴なギターの音とメロディにホッとします。きっとそれはフィンガーピッキングのサウンドだからでしょう。
数曲でピックを使用していますが、その演奏も実にまろやかな色をしています。何よりウィンダム・ヒル初期の雰囲気と響きが漂っています。全編がアメリカ ン・フォーク・ソングといった雰囲気を持っていて、特にMax本人のダブル・トラックによるデュエットでは、メロディがヴォーカルラインさながらに、ギ ターで歌わせているあたりが「song」というイメージを感じを強く感じさせてくれるのかもしれません。
全曲が牧歌的な印象を与えてくれるのは、ギターという木で作られてた楽器の持つ特有の音色であり、響きのお陰ですが、Maxのプレイは一部を除きフィンガー・ピッキングという演奏によるところが大きいのです。
その演奏や曲、ギターの魅力を最大限に引き出しているのは、当然Maxの人柄なのは言うまでもありませんが、それを見事に伝えてくれた Imaginary Road Studiosの功績も大きいので、ここでは声を大にして書き記したいと思います。なお、本人からレビューを読みたい、とのことでおそるおそるURLを教えたところ、友人に翻訳してもらって「読んだ」とのこと。「自分自身について大いに学ぶことができた」と感想を送ってくれました。このアルバムは2009年にリリースされました。
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
SILHOUETTE OF A SEASON/ Matt Millecchia
大学時代に秋田で留学生活を送っていたという経歴を持つアコースティックギタリスト。ここでもアッカーマン・ファミリーによるゲスト・ミュージシャンがこれぞウィンダム・ヒル・サウンドという絶妙のアンサンブルを奏でてくれています。アルバムタイトル通り、どの曲からも四季折々の面影一こま一こまが現れては消え、うつろいやすい光と影が織りなす風景を見せてくれるような曲ばかり。凛として張りつめた冬の景色の中に身を置いて彼らを眺めているかのよう。
SILHOUETTE OF A SEASON/ Matt Millecchia
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing: Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.
RAINSHADOW SKY/ Jeff Pearce
3月(今月)ニューアルバムをリリースする予定のJeff Pearce。このアルバムは前作に引き続き、ジャケットに惹かれて手にしてみたら、Imaginary Road Studiosではないにしろ、エンジニアのCorin Nelsenが関わっていました。そして、クレジットには「なんか似ているなぁ」と感じていた通り、Philip Aabergの名前も。何が「似ている」と感じたかといえば、ジャケット。アーバーグのデビューアルバム『HIGH PLAINS』がまさに広大な大地が切り取られていました。しかも、この雰囲気は、やはりウィンダム・ヒルの世界。今回もジェフの世界が色濃く表現された音色。クリムゾンのTony Levin(今やImaginary Road Studiosには欠かせない存在になってます)とも異なるサウンドを展開しています。
Produced by Jeff Pearce.
Music recorded by Anastasia Pearce.
Mixed by Corin Nelsen and Jeff Pearce.
Mastered by Corin Nelsen.
THE OTHER SIDE/ Paul Jensen
アメリカン・フォークシンガーのポール。この頃はまだアーティスト本人から購入するだけの余裕がありました。そうしたら「遠く日本からわざわざ!」と、マネージャーを通じて、それまでの過去の作品全部を送ってくれるという大それたことをしてくれたのです。ちょっと癖のあるヴォーカルと、アコースティックギターの乾いた音が印象的。
THE OTHER SIDE/ Paul Jensen
Produced by Will Ackerman.
Engineer, Mixing Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.