LETTERS FROM FAR AWAY/ Heidi Breyer
前回紹介したFiona Joyのアルバム『SIGNATURE』にはうれしい驚きがありましたが、これは彼女が最初にやったわけではなく、その少し前、同じ年の初めに、今回紹介するHeidi Breyerが『LETTERS FROM FAR AWAY』で一足お先にリリースしています。こちらは、パッケージを開けてみるまで、そうとは知らず、開けてびっくりでした(笑)。かつて、バーバラ・ストライザントが『LOVE IS AN ANSWER』で、オーケストラ・ヴァージョンとピアノ・コンボ(ダイアナ・クラーク!)の2種をパッケージしたことがありましたが、そうした影響なんでしょうか? なんでしょう(笑)とっても得した気分になれます。
SIGNATURE - Fiona Joy
前回紹介したFLOWのメンバーの一人であるFiona Joy。グループ名のFを担当(笑)。彼女がリリースしたアルバムのうち、『SIGNATURE』というアルバムは、ピアノ・ソロとアンサンブルを別々にリリースするというスタイルで制作されました。面白いのは、ピアノ・ソロ版(正確には、1曲だけですがギターのLawrence Blattが参加。グループ名のLを担当)は、ピリオド楽器を奏でていること。まぁ、これだけならクラシックの世界では普段から行われていることなので、別に驚くことではありません。
実は、ピアノ・ソロ版のプロデュースをしているのが、かつてウィンダム・ヒル・レーベルのプロデューサーだったクッキー・マレンコということ。彼女の名前は『A WINTER'S SOLSTICE II』で見ることができます。そんなことを知ったのは、ピアノ・ソロを購入する際、販売元のレーベルへのメールで「私は昔ウィルと仕事してたのよ!」なんて返事をもらったことによります(笑)。現在、このレーベルには、かつてウィンダム・ヒルに所属していたアレックス・デ・グラッシや、ジョン・R・バーなどがレコーディングを行っています。
PROMISE/ FLOW
2017年にリリースされた『FLOW』につぐ2ndアルバム。メンバーは不動。共同プロデュースのTom Eatonがマルチぶりを発揮しています。
01.Promise
02.Something on Tuesday
03.Adrift at Sea
04.All these Years
05.Last Light
06.Fresh Air
07.Nightfall
08.Blue Umbrella
09.Chasing Secrets
10.Mémoire du Dome
Will Ackerman ; Guitar
Fiona Joy ; Piano, Vocals
Lawrence Blatt ; Acoustic & Electric Guitar, Ukulele, Bass
Jeff Oster ; Trumpet, Flugelhorn
Guest Artists:
Jeff Haynes ; Percussion
Tom Eaton ; Guitar, Bass, Keyboards, Accordian
All Songs Written By:
Will Ackerman, Fiona Joy,
Lawrence Blatt & Jeff Oster
Produced by:
Will Ackerman & Tom Eaton
Mixed & Mastered by:
Tom Eaton
Recorded at:
Imaginary Road Studios,
Windham County, VT
A PLACE IN TIME / Michael Manring & Cyril Achard -2008-
2001年にウィンダム・ヒルのDavid CullenとMichale Manringがプライベートに行なったレコーディングのデュオは、ファンにとっては待ちに待ったスタイルだったのではないでしょうか? デヴィッドのレーベルからリリースされたと言うこともあり、デヴィッドが主役のイメージがあり(クレジットが先になっているということからの想像)ましたが、今回はマイケルが先にクレジットされているので、マイケルが主役なのかもしれません。とは言っても音を聴けば、どちらの音が多く、どちらが主役なのか、なんてどうでも良いことに気づかされます。
A PLACE IN TIME / Michael Manring & Cyril Achard
SOLACE OF MOUNTAINS & CLOUDS/ Kathryn Kaye
Will Ackermanのプロデュースによる第8作目(!)となる新作がリリースされます。
参加メンバーはヴァイオリンのCharlie Bisharat、オーボエ、イングリッシュホルンのJill Haley、ベース(スティック使ってほしい)のTony Levin、フレンチ・ホルンのGus Sebring。そして共同でプロデュースを担当しているTom Eatonもベース、エレキギター、アコーディオンを奏でています。